近年、おいしさや健康、環境への配慮やサステナブルな未来など、人々が「食」に求める価値が多様化しています。
私たちはこれまで見出されてこなかった様々なニーズに対応するために、健やかな生活とサステナブルな未来を実現する新しい“食”を創造していくことをミッションに掲げています。このミッションに沿って新たな取り組みを行っており、本プログラムでは、これまでになく挑戦中の「ペットフードカテゴリーの市場拡大」、「冷凍幼児食「ニコパク」の販売・販路拡大」、サステナブルな社会の実現と経済性の両立に向けた「事業残渣のアップサイクル」、食に求められる価値の多様化に対応する「デジタル技術・ITを活用した食体験の提供」という4つのテーマについて様々なアイデアやパートナー企業を募集いたします。
主催機関:
株式会社ニッスイ 事業開発部・戦略商品部
主な開催地:
オンライン中心
コンテスト概要:
このプログラムで実現したいこと
01 ペットフードカテゴリーの市場拡大
【背景・課題】
ペットは人間の心の癒し・支え・伴侶となる存在であり、ペットの健康への貢献を目指すことは、人々のウェルビーイング向上に寄与できると考えます。また当市場は今後も成長が見込まれることにより、弊社でも冷凍ペットフードの市場形成と拡大に向けた取り組みを開始しています。当社の食に関するリソースの活用もできる一方で、日本における冷凍ペットフード市場はまだ黎明期であり、冷凍ペットフードの物流網・販売網も発達途上であることが課題です。
【これまでの取組み内容】
愛犬を大切したいオーナーのニーズに対応する手作りに近いフードや、素材を大切にした商品のニーズが高まると考え、2022年に冷凍ペットフード「PAWSOME DELI(ポウサムデリ)」を開発し、冷凍商品の陳列が可能な全国ペットショップやECで販売を開始しています。
02 冷凍幼児食「ニコパク」の販売・販路拡大
【背景・課題】
1.5歳から3歳の幼児期の保護者は仕事・育児に忙しい方が多く、偏食・少食・遊び食べなどにより食べさせることが大変であること、離乳食に比べて幼児食が充実していないことを背景として、1.5歳から3歳を対象とした冷凍幼児食「ニコパク」の販売をしています。課題は一般量販店では少子化で売れないイメージがあり取扱いが限定的になってしまうこと、また対象の幼児に常時アプローチをする仕組みが不足していることです。
【これまでの取組み内容】
2021年から市場供給をスタートし、現在は全6品の幼児向け冷凍食品を「ニコパク」ブランドで量販店・生協・ベビー専門店の一部企業・店舗及びECサイトで販売をしています。またXの運用を通じてファンコミュニティの形成にも取り組んでいます。
03 事業残渣のアップサイクル
私たちは「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けする」ことを長期ビジョンに掲げ、フードロス削減や水産資源の続可能な利用など、あらゆる面からサステナビリティに取り組んでいます。
なかでも事業残渣の有効活用について、ある程度の規模感をもって、一つの事業として取り組める形へ進化させたいと考えており、そのためのアイデア・技術をお持ちの企業の皆様の応募をお待ちしています。
持続可能な取り組みとするためには、取り組み自体の競争力や稼ぐ力を高めることで、ビジネスとして魅力的な1つの事業とすることも重要だと考えています。
【活用したい事業残渣】
■冷凍野菜を加工する際に発生する、食用に適さない端材
■養殖加工場で発生する魚の頭部、内臓、尻尾、骨、うろこなどの水産物残渣
■水産加工場で発生する、希薄な水溶性たんぱくや血液を含む廃液
■流通上の破損により、食の安全性担保に不安の生じた廃棄処分商品
【実現したいアイデアの例】
■事業残渣を高付加価値化するアイデア
■事業規模を創出する仕組みに関するアイデア
04 デジタル技術・ITを活用した新たな食体験の提供
食は単なる栄養摂取の手段ではなく、心を豊かにし、人とのコミュニケーションの中でも重要な存在です。しかし、現代社会において、日々の忙しさの中で食の楽しみが犠牲になることも少なくありません。そこで、私たちはデジタル技術やITを活用することで新しい“食”を創造し、より価値ある食体験を提供する事業を創り出したいと考えています。
これまで、商品づくりの中で新しい“食”を検討し、商品価値を高めることを考えてきました。今回、弊社が持つ食品製造技術と商品をお届けする物流網で実現可能なオフラインでの価値に、オンラインでの価値を融合させ、共に新しい“食”を提供できることを期待しています!
【実現したいテーマの一例】
■VR技術により遠隔地にいる人との食事を楽しむ
■AR技術により食の芸術性を高める/生産過程を見える化
■仮想空間と現実世界を繋げる食の提供
■個人の心身の健康状態、嗜好に合わせた食の提案
特典:
株式会社ニッスイとの実証実験 など
対象者:
分野、業種を問わず、すべてのスタートアップ法人がエントリーできます。
募集期間:
~ 2024年5月31日
プレゼン・表彰時期:
詳細不明